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中田利幸が、正式の場で言い足りなかった言葉と志を本音で書きます。


by kandamachi

9月定例議会 閉会

昨日(10月3日)、市議会定例会が閉会しました。
この度の議会では、決算認定議案をこの定例会中に処理する事と
したため、非常にタイトで日程もこれまでの9月定例会より長い期間での
開催となりましたが、毎年、決算委員会で審査する事によって出てくる
当局への指摘事項を、来年度の予算に反映させやすくするために、
各所管が積み上げて決定していく来年度(案)の作業に間に合う
ようにと変更にした事による開催日程でした。

議案審査、市政一般に対する質問などで、新聞紙上で特筆されるような
ものは特に無かったと思いますが、委員会審査ではいくつかの重要な
ものが取り上げられ、今後の議会での調査や審査などで深堀されるような
ものはありました。

国の動向次第で、今後の執行予算や事業に変化があるかもしれませんが、
不確定要素を除いて考えると、非常に厳しい財政状況にある現実のなかで、
市民生活をいかに支え、どの様な部分で活力を引き出していくか、
まさに選択と集中の行政運営が求められていると共に、
合併から10年が経ち、5ヶ年かけて減少していく特例措置の交付税分や、
有利な合併特例債という借金方法が使えなくなるまでの、この5ヶ年で、
人間に例えると、ダイエットをしながら、筋肉質のカラダに変えていく
ような取組みが求められています。

これまでの行政サービスの在り方を検証し、法や制度で必ず必要とする
業務以外で、これまで通りにやるのか、他の方策へ変えるべきものは
ないのか、行政でなければならないのか、民間では・・・などなど、
チェックをしていきながら、効率的で、効果的な方策を導き出して
行かなければなりません。

以前のように、米子市単独で、全ての行政ニーズに応えていくような
発想ではなく、連携によって解決をはかる取組みなども進める必要が
あると思います。

6月の改選で、約4割の新たな議員が生まれ、米子市議会も雰囲気が
変わりました。
新鮮味もあり、ややもすると素通りしそうになる視点も加わり、
なかなか面白さもあるのですが、法や条例、規則などで定められた
議会というところのシステムや、政策・施策・事業の根拠となるもの、
背景や裏付けなど、認識の土俵合わせが必要だと思います。

陥りがちなのは、選挙に時には「市民代表として」と声高に訴え、
当選直後もその責任感に満ちてスタートするのですが、何回か
本会議で質問したり、市の担当と遣り取りしているうちに、
市民代表の一人として選ばれた「権威」のようなものを活用しつつも、
非常に狭い領域、或いは、その議員個人の考えで定例議会での
質問を乗り越えるような事になっていく事。

これは、期数を重ねた議員としても、警戒心を持つべき事です。
by kandamachi | 2014-10-04 00:50